講師紹介

講師:多田直弘(1944年生まれ) 元トヨタ自動車(株)で主としてボデー、シャシーの強度評価を30年あまり担当後、定年退職。その後DRBFMの指導を続けつつISO9001の審査員として審査業務を担当、2015年の3月、審査員を定年退職。DRBFMについて、世の中の動きに満足できず、自分なりの総決算のつもりで2014年3月、「モノづくりにおける実践のDRBFM」を友月書房から自費出版

トヨタ自動車において、DRBFMの開発当初から、その開発・運用を主に担当。

その後、社内・外(関連仕入先向け)で、DRBFMの実習講座を10年以上担当(草分け)

その間、実習指導を通じて、DRBFMへの考え方、運用についても自分なりに学習

トヨタ関連で指導した当時の講習内容に比べると大幅に進化したつもりである

数年前からトヨタ自動車内のDRBFMの、本質からずれた、枝葉末節重視とも思える運用に疑問を持ち、更に、その展開に基づく指導方針に馴染めなくなったため、改善を申し入れたが入れられず、現在は、自著の内容を独自に展開中。元祖としての根っこは同じだが、大きな幹は別々に育ったと言える。従って、トヨタ向け提出資料の作成が目的であれば、本講座の内容は役に立つとは言えない。以前、小生も初代講師として長年務めていた、今も続くトヨタ関連企業主催の講座が適切でしょう。

DRBFMはWEBなどで定義めいたものが紹介され、あるいは講習会、通信教育などの参加募集がなされてはいるが、それらは、本来トヨタの展開とは関係ないところで、各種の情報を基に独自に作成、募集されている模様。名のある雑誌などで紹介されている例を見ると、概念は理解しても肝心な実施運用のところは十分理解されず、読者にDRBFMの望ましい姿を伝えきれていない。実際には、これと言った定義、決まった手法はないのが実情で、いたし方ない所と言える。

ここでは、DRBFM をモノの企画から製品化までの全過程を通した一連の未然防止活動と位置付けて、その目的を達する上で、効果的な手法をまとめている。